各作家1作品として、時代劇(戦国時代・江戸時代)を舞台とした、お気に入り作品をあげています。
自分勝手にランキング…といっても、好きな時代劇を10点に絞って、さらに順位までつけるなんて、けっこう無茶でした。なにしろ、好きな作品が多すぎる。池波正太郎や隆慶一郎だけでランキングをつけるとか、やりたくなってしまいましたね。。。
お気に入り時代劇 定番のトップ5(何度でも読みたい!)
トップ5は私の中で長く不動です。もちろん、これらを超えるものがあれば、いつでも入れ替えますが……。
1位 堂々1位は、読み返し度No.1作品。短篇中心なので、電車の移動中など、予備本(読み途中の本が家に帰り着く前に読み終わってしまったときの予備)としても重宝しています。
池波 正太郎『鬼平犯科帳』 新潮文庫 全24巻
→過去の紹介記事はこちら
2位 圧倒的な筆力と展開。2冊なんてあっという間。「吉原」に対するイメージを覆す、踊るべき創造性です…歴史の真実は置いておきましょう。
隆 慶一郎 『吉原御免状』 新潮文庫 シリーズ2巻
3位 戦国ものは数あれど、やっぱりコレが珠玉。戦国時代を生き抜くノンストップムービーに巻き込まれます。
司馬 遼太郎『国盗り物語』 新潮文庫 全4巻
4位 未読のビジネスマンには常にすすめています。剣や捕り物だけが、時代劇ではありません。
童門 冬二 『小説 上杉鷹山』 人物文庫(学陽書房) 全2巻
5位 “藤沢周平”らしさ満載の味わい深い人物像。NHKのドラマもよかったです。
藤沢 周平 『用心棒日月抄』 新潮文庫 シリーズ全4巻
お気に入り時代劇 6位以下(文句なくおもしろい!)
○やはりコレを外して時代劇ファンは語れないか…。ドラマや漫画もいろいろありますけど、やはり原作に戻ります。
吉川 英治 『宮本武蔵』 新潮文庫 全8巻
○タイムスリップもの。「江戸」社会を知る小説。現代と江戸の美人という両手に花の主人公には、ちょっと共感できないけどね。
石川 英輔 『大江戸神仙伝』 講談社文庫 シリーズ全5巻
○小藩の若き江戸留守居役が巻き込まれる悲喜交々。現代の会社に置き換えても通用する、良質なミステリー。
畠中 恵 『ちょちょら』 新潮文庫 全1巻
○江戸の巨悪と戦う剣士を描く勧善懲悪もの。長い、けどラストまで止めるわけにはいかないエンターテイメント性の高い小説。
佐伯 泰英 『居眠り磐音 江戸双紙』 双葉文庫 全51巻
○江戸の街中で繰り広げられる恋とミステリー。宮部作品の装幀はほのぼの系もけっこうありますが、中身は常に濃厚。
宮部みゆき 『桜ほうさら』 PHP文芸文庫 全2巻
○現在の人気時代劇作家と言えば、この人かなぁ。勧善懲悪、悪を斬る!というわけで、おもしろい。
上田秀人 『奥右筆秘帖』 講談社文庫 全12巻
(2014年11月初出、2024年9月加筆修正)