朝夕はやっと涼しさ、肌寒さを感じるようになってきました。
そうなると、朝に飲む温かい飲み物に小さな幸せを感じます。
・・・まぁ、実は熱烈ビール党の筆者なので、夕食時のビールの地位は揺るぎませんが、でも食後は冷たい麦茶より、温かいお茶になりますね、やっぱり。
そこで、こんな本をとりあげました。
『世界のホットドリンク』 プチグラパブリッシング
買った時は、飲みたいからというより、好奇心から。食の文化って面白いんですよね、知識として。ホットドリンクって、小説の中にいろいろ出てきますから、こういうことの「ちょっとした知識」って、なんかイイじゃないですか。
実際、この本、写真が多くて、気軽にパラパラ見るだけのものですが、けっこう面白いです。コーヒーだけでも、世界中でいろいろ飲み方があるなぁ、とか、結果的に、見ているとやってみたくもなるのです。
寒いときは、ホットワインや梅酒のお湯割りが定番だったのですが、この本を見ると、寒い時のコーヒーもいろいろあって気になるなぁと思ってしまったり。
カフェ・マリア・テレジア(オーストリア)、アイリッシュ・コーヒー(アイルランド)、カフェ・シュナップス(ドイツ)、スイス・コーヒー(スイス)、カフェ・ロワイヤル(フランス)、エッグ・ノッグ(アメリカ)……などなど、とにかく多彩なんですよ。
いや、見ているだけで、「旅に行きたい!!!」と興奮してきます。
個人的には、テレビの旅番組よりも、本の方が旅願望を増幅してくれます。ゆったり、好きな本を眺める精神状態がいいのでしょうね。
そんなわけで、海外の風景を日常をテーマにした(大自然とか文化遺産とかではなく)写真集が結構好きです。世界各地のクリスマスツリーとか、各地の民族衣装、陶磁器、刺繍や編みもの、そして、食です。
見ているだけで楽しく、ちょっとした豆知識を手に入れることもできて、秋の夜長もけっこう楽しめちゃいます。
なかでも、この「ドリンク」にまとめているとことが秀逸です。
世界の料理をしようと思うと大変だけど、ドリンクは割と手軽。一工夫で、世界中を旅した気分になり、身体の中からほっこり。楽しいです。
ちなみに、この姉妹本的な感じで『世界の祝祭日とお菓子』
という本もあります。
こちらもオススメです。ホント、喫茶文化って、その国を知る上で重要です。いろいろな小説や映画を見る時でも、知っていると、また違った愉しみもあります。
それに、こんな知識をさりげなくもっていると、実は、仕事の時にも多いに役に立つんですよね。
会話のつかみにしたり、場を持たせたりするのに、知識はいっぱいあった方がいいですよね。
…たいして、深い内容も必要ないしね。
世界中の食文化を知ることは、筆者的には個人的好奇心を満たすとともに、お腹も満たし、意外と仕事にも役立っているという、一石三鳥くらいになっています。
(2018年01月初出、2024年10月加筆修正)