夕月の本棚

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乙女の夢をたまには…… 『リボンの騎士』

前回、高橋真琴さんの訃報に触れた話をしましたが、それと連動して、もう一方の懐かしい作品を読みたくなりました。

 

同じく、子どもの頃にマンガもアニメも大好きだった、少女の夢を詰め込んだ作品。

 

『リボンの騎士』 手塚治虫文庫全集のうち全2巻

筆者にとって、少女マンガの原点と言っても良い作品です。もちろん、リアルタイムで連載を読んだわけではないのですが、母も大好きだった作品で、大人になっても親子で読んだものです。

 

美人の女の子の体に、男の子の心を合わせ持ち、天使のティンクと相棒の愛馬オパールといっしょに、悪と闘う美しき王子(王女)サファイアの物語。

出会いは子ども頃のアニメ…いまでも、テーマソングが耳に浮かびます。

 

タラリラッタ リッタラタ ラッタッタ!

やっほーやっほーやっほーーー

 

男装の麗人で剣の達人。でも、恋しいフランツ王子には女の子と言えないという、女性にとっては、いつの時代も「萌」ポイント満載!

というか、これこそ、少女マンガの原点!

これが。70年近く前(母の少女時代)の作品とは、改めて驚きですね。

 

2巻という手頃さもいい。夜寝る前の読書に、ちょこっと読んだら気分良く熟睡です。

ちなみに、前述の他に、幻といわれた、原点の『少女クラブ版リボンの騎士』で読み比べをしてみたり、続編となる『双子の騎士』もありますので、そちらもどうぞ。

双子の騎士

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・・・恥ずかしながら、アニメのDVDも持っています。若い頃、疲れた心を癒やしたくて、衝動買いしてしまいました。

『リボンの騎士 Complete BOX』

リボンの騎士 Complete BOX [DVD]

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・・・これを夜な夜な見ていた、会社員時代の筆者って、かなり精神的にキていたと思う……。

 

まあでも、アニメよりやっぱりコミックが好きですよ。

あらためて、日本のマンガって、スゴイ。下手な小説より、よほどプロットがしっかりしているし、作画もキレイ。素直に「楽しい」ものですよね。

 

中でも、手塚治虫は、当たり前だけど外せない。正直言えば、全ての作品を読んでいるわけではありませんが、手塚治虫と言えば…やはりこれを上げてしまうのは、女心を捨てていない証拠!・・・ってことになりませんかね(笑)。

 

親から子へ、またその子へと、受け継がれていくべき、少女マンガの傑作です。

 

 

(2016年8月初出、2024年12月大幅に加筆修正)

 

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